新型コロナウイルス、東京オリンピック・パラリンピックへの影響は?最新情報まとめ(3月18日時点)
2020.03.18 |
新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大し、東京オリンピック・パラリンピックの開催にも暗雲が立ち込めています。中止か、延期か、それとも予定通り開催されるのか?大会実施について、世界中から関心が集まっています。本問題について、3月18日時点での最新情報をまとめました。
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【IOC(国際オリンピック委員会)】
IOCは、17日に開いた臨時理事会で「東京オリンピックは予定通りの開催に向けて準備を進めていく」方針を明らかにしました。「大会まではあと4か月あり、抜本的な決定をする必要はない」という考えを示しています。
【安倍総理大臣】
安倍総理は、16日夜に行われたG7テレビ会議で「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ証として、完全な形での開催を目指したい」と述べました。
【東京都・小池知事】
小池知事は、18日「都として中止はありえないし、無観客もありえない考え」と発表。予定通りの大会実施に向け、準備を進めていく方針としました。
【JOC(日本オリンピック委員会)・山下泰裕会長】
16日、山下会長は、自身が代表に選ばれながら日本がボイコットした1980年のモスクワオリンピックを引き合いに出し、「4年に1回の大会に向け努力してきた選手のためにも、専門家の意見を踏まえながら開催すべき」との考えを強調しました。
【関係者の声】
●ヘイリー・ウィッケンハイザー(IOC委員/元女子アイスホッケーカナダ代表)
Twitterに、「オリンピックを中止にすべきか現段階では誰も分からないが、IOCが開催に向けて進むことは練習している選手や世界中の人々に対し正しくない」と指摘。
●エカテリニ・ステファニディ(2016年リオデジャネイロ大会・陸上女子棒高跳び金メダル)
Twitterで、「IOCは大会に向けて練習しなければならない私たちや家族、公衆の健康を脅かしたいのか?あなたたちは、私たちを今危険にさらしている」とIOCを批判しました。
●ガイ・リアモンス(陸上男子800m出場内定)
15日、「平常通りできると確約が得られない限り、大会を延長すべき」と主張しました。英国政府が感染ピークを5~6月としていることを受け、10月以降の開催を希望しています。
●ニック・ビドー(オーストラリア陸上競技・中距離選手コーチ)
16日、予選の中止や延期が相次ぎ代表選考が遅れていることをうけ、「日本が開催できる状況になったとしても、選手団を派遣できるかどうかは各国の十分な検討が必要」と述べています。
●アレハンドロ・ブランコ(スペイン・オリンピック委員会会長)
英BBC放送によると、「出場選手に対する公平性の観点から、延期したほうが良い」と意見。「選手がトレーニングできず、五輪を心から祝福できない状態で開催するのは不公平な結果に終わってしまう。五輪は開催してほしいが、選手の身の安全の確保が必要」とのこと。
各種機関は予定通り開催に向け進めようとしていますが、選手側を中心に開催を疑問視する声も多数あがっています。更に、現時点で出場選手のおよそ43%が未確定。予選を予定通り実施できていない状況もあり、開催については引き続き慎重な検討が求められそうです。19日、IOCとアジアのオリンピック委員会との電話会議が行われる予定です。
参照:
・https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200318/k10012337561000.html
・https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200318/k10012337571000.html
・https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000179332.html
・https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200318/k10012336731000.html
・https://mainichi.jp/articles/20200316/k00/00m/050/165000c
・https://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/sports/news/CK2020031802100050.html
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