埼玉県をもっと楽しめる発見コンテンツ 05.盆栽体験

関東 文化 2021.05.06
大自然の原風景を一本の木で表現する想像の遊び、「盆栽」。埼玉県でリアルな盆栽を体験してみましょう。
日本を代表する、自然を用いた芸術「盆栽 BONSAI」。埼玉県のさいたま市は、世界的な盆栽の聖地として知られています。
この町には、世界盆栽大会が開催されたりもする「大宮盆栽村」や1000年前の日本に出会える盆栽美術館をはじめ、数多くの盆栽園があり、購入はもちろん、実際に盆栽を植える体験をすることもできます。
 

・さいたま市大宮盆栽美術館

2010年3月、世界で初めて開館した「盆栽」をテーマとする公立の美術館である大宮盆栽美術館は、国宝級の名品盆栽100点以上のほか、器や石、絵画・歴史・民俗資料などを通して盆栽の魅力をたっぷり味わうことができます。
入口のロビーでは、季節の花や木をアレンジした盆栽が訪問客を迎えてくれます。
盆栽文化や樹種と樹形など盆栽鑑賞に欠かせない情報ををパネルで伝える展示室を過ぎると、「行(ぎょう)の間」「草(そう)の間」「真(しん)の間」など、盆栽の飾り方を実際に展示している3つの座敷が目を惹きます。
屋外の庭園には常に約60点の盆栽が展示されており、季節ごとの表情を楽しむことができたり、ここでしか見られない貴重な作品も多く展示されています。
各作品にはプレートがつけられていて、特に銘(名前)のある盆栽は非常に格が高いとされています。
この盆栽は、美術館所蔵品の中で最も大きなもので、五葉松・銘「千代の松」と名付けられています。大きすぎて持ち上げられないため、台を回して日当たりを調節しているそうです。

2階のテラスでは、庭園を見下ろすことができるので、名作たちを鑑賞しながらゆったりと時間を過ごせます。



さいたま市大宮盆栽美術館
埼玉県さいたま市北区土呂町2-24−3
[開館時間]9:00~16:30 ※11~2月は16:00まで(入館はいずれも30分前まで)
[休館日]木曜 ※祝日は開館、年末年始・臨時休館日あり
[観覧料]一般300円、高大生・65歳以上150円、小中生100円(税込)
Official Website

・彩花盆栽づくり:清香園

清香園は1853年創業の老舗盆栽園で、盆栽の販売やメンテナンス、そして初心者向けの盆栽教室を開いています。
ここで体験するのは、木と草花と一緒に植える「彩花盆栽」の教室。
 
季節感のある梅の木を主木に、苔や草花をアレンジしていく初めての盆栽体験。
鉢選びから始まり、木を鉢に固定する「根止め」を施し、鉢に土を入れたあと、先生の教え通り梅の木の根を大胆にほぐしたら、土の上に苔や草花を張り埋めながら「小さな森」を再現していきます。
 
オリジナルの盆栽が完成する前に、綺麗な花を咲かせるように祈りながら、心地良い日差しの下でたっぷりと水を注してあげます。
これで、人生初の「彩花盆栽」の出来上がり!


盆栽町 清香園本店
埼玉県さいたま市北区盆栽町268
[営業時間]9:00~18:00(入園は17:00まで)
[定休日]木曜
[盆栽づくり体験]実費〈苗・鉢代〉3,240円~+講習料1,080円(いずれも税込)
Official Website
盆栽の魅力を知る町、埼玉。

1本の小さな生木で、心の奥深くに隠された自然を表現する「盆栽」。季節の美しさを自分だけの盆栽に写したり、長い歴史を物語る美術館の盆栽たちを通して、日本の古き良き伝統を感じる埼玉の旅を楽しんで見ましょう。
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