隈研吾にしか創れない世界~角川武蔵野ミュージアム~

関東 文化 埼玉 2023.10.27
巨大な岩の中に入ると、そこは魔法の本棚だった。
世界的な建築家・隈研吾の作品は世界中に散りばめられています。
「隈研吾ってどちら様?」と疑問に思った方、
国立競技場高輪ゲートウェイ駅を設計した人ですといえば、ピンとくるのではないでしょうか。
世界的に認められた建築家による作品は、埼玉県所沢市にもあります。
所沢は都心からアクセスがよく、池袋が一番近いです。
隈研吾が設計した角川武蔵野ミュージアムは東所沢駅が最寄り。
東京駅から乗り換えなしで行くことができます。
ただ電車には終電がつきもの。
都心で遊んでいてうっかり終電を逃したら、タクシーという最終手段を取るしかありません。
ちなみに池袋から所沢までは1万円ちょっと。
これは痛い出費ですね~。
でも乗務員的には嬉しいです(笑)
角川武蔵野ミュージアムに行こう
角川武蔵野ミュージアムがあるところざわサクラタウン
以前は市の浄水施設でした。
役目を終えて、跡地をコンペにかけて応募してきたのがKADOKAWAです。
ところざわサクラタウンの中の施設の1つが角川武蔵野ミュージアム
YOASOBIが紅白で歌ったのも人気に拍車をかけました。
建築が好きな私にとって、いつかは訪れてみたいと思っていたこちらのミュージアム。
写真でも充分美しさは伝わるけど、やはり実物には圧倒されました。
花崗岩で造られたとされる建造物は、1人だけ異彩を放っています。
その巨大な石の中は窓がなく、自然光は出入口のみから。
まるで遺跡を探検しているみたいですよ。
こんな本棚、見たことない
なんといっても目玉は本棚劇場
天井を突き抜けそうな木目調の本棚は
隈研吾の独特の世界観を表しています。
  • プロジェクトマッピングもされ、現実世界を忘れそうです。
たまたまこの日は【古代エジプト展】が開催されていました。
ピラミッドに登るビデオゲームもあって、学びのある時間です。
ハンモックに揺られて本を読めるスペースもあったりと、
1日中ゆっくりと楽しめることと、建築の美しさに浸れる最高の空間です。
社員食堂なのにお洒落
お食事ができるのも1日中過ごせるポイント。
一般の人でも利用できるKADOKAWAの社員食堂【角川食堂】
角川カレーは必食。
野菜が丁寧に調理され、お米のプチプチとした食感も楽しいです。
スパイスから作られている、手の込んだカレーです。
食堂では本も読めるので優雅な時間を過ごせます。
※本を汚さないように注意しましょう!
※本の貸し出しは行われていません。
新しいけど、どこかで見たことがある
芸術の秋、読書の秋にぴったりな角川武蔵野ミュージアム。
ミュージアムの本達は日本語の本ばかりだけれど、
その場の雰囲気を楽しむだけでも訪れる価値は充分あります。

室内にずっといるのが窮屈になったら、外に出て日向ぼっこするのもリフレッシュに最適です。
  • 内観は光の調和がまるで本と木が呼吸しているかのように演出し、
    外観は巨大な岩が空から降ってきたようです。
    外観と内観のこのダイナミック且つ、対照的なこの建築物は
    隈研吾の世界観を楽しめます。
    斬新なデザインだけれど、自然の中で体験したことを彷彿とさせます。
    まだ行ったことのない方は是非一度足を運んでみませんか?
角川武蔵野ミュージアム
〒359-0023 埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン
https://kadcul.com/
P.S. 角川武蔵野ミュージアムのすぐ近くの武蔵野樹林にて。
  チームラボが手掛ける『どんぐりの森の呼応する生命』も楽しめます。
  残念ながらこの日は、小さな生命達はお休み中でした...
Comment
POST
Related Article
  • PARTNERS