日本の雪見温泉5選  冬の風物詩「雪見風呂」を楽しむ

日本全国 文化 温泉 2022.08.04
日本の冬の温泉で、他にはない贅沢なひとときをお過ごしください。

 
  • 共同浴場や温泉街での休息だということは、目新しいことではなく、日本では根付いた文化です。地元の銭湯ももちろんですが、日本に数多くある露天風呂に浸かった時の爽快感に勝るものはありません。「露天風呂」と呼ばれる豪華な風呂は、日本の天然温泉の湯に浸かりながら、涼しい風を感じることができ、開放感があります。また、露天風呂の景色でも湯けむりの美しい自然景観は観光客より見て評価が高いです。日本では、季節の移り変わりを眺めることが、一年を有意義に過ごすための重要なことです。

    そんな体験の極みが、極寒地の名物「雪見風呂」。毎年雪が降り始める頃には、白く輝く雪を眺めながら温泉に浸かろうと、冬の絶景露天風呂には多くの人が訪れます。冬の日本を訪れる旅行者なら一度は試してみたいユニークな体験なので、今回は雪見風呂文化が楽しめるお風呂をご紹介します!

①福島県芦ノ牧温泉

  • 東北地方では毎年冬になると、芦ノ牧温泉は雪に覆われます。しかし、城下町・会津若松の郊外に毎分1,000リットルの勢いで湧き出る温泉水は、雪が降っても止むことはありません。千年以上の歴史があると言われていますが、かつてはアクセスが困難な村だったため、芦ノ牧は「幻の温泉郷」と呼ばれていました。交通の便が良くなった昨今、雪を眺めながら源泉かけ流しの芦ノ牧温泉を楽しむのにぴったり旅館を見つけたのがJapankuruのチームです。今回は、雪見温泉を堪能できる阿賀川の川岸に佇む、大川荘を訪れた際のお話をしましょう。
  • 芦ノ牧温泉を訪れたなら、珍しくも愛らしい芦ノ牧温泉駅長に挨拶するチャンスも見逃せません! 2008年に (皮肉なことに) Busという名の野良猫がその仕事を請け負って以来、その地位は次の猫駅長 (現在は Love という名前の子猫) に引き継がれています。

    芦ノ牧温泉大川荘 
    福島県会津若松市 大戸町大字芦ノ牧字下平984
    公式サイト

②長野県熊の湯温泉

  • 現在、熊の湯温泉は 上信越高原国立公園の志賀高原エリアにひっそりと佇んでいます。雪質が日本一といわれる山頂スキー場は、ウインタースポーツを楽しみたいファンに特に人気があります。ゲレンデで楽しい一日を過ごした後、リラックスするために、温泉はまさにぴったり。かつても、熊の湯温泉は、スキー場のリフトより山腹を上り下りするようになるずっと前から人気がありました。「熊の湯」の「クマ」は実際のクマを意味します。温泉の名前は野生のクマが癒しの水を使って傷を癒したという地元の伝説に由来しています。やがて、江戸時代(1600-1868)の頃の、学者・佐久間象山が遺跡を調査し、その噂を広め地元の健康を取り戻したのが始まりと言われています。
  • 170年以上にわたり人気を博している理由の一つは、お湯の自然な鮮やかな緑色の「ひすい色」の温泉だからです。硫黄分が多く匂いも強いですが、飲めるそうです!(温泉スタッフがいうには、コップ半分程度が目安。) 熊の湯ホテルの露天風呂周辺の巨岩に積もった真っ白な山頂の雪と、鮮やかな温泉の緑色のコントラストが美しいのが魅力です。冬の間、スキー場と同じように、温泉に慣れていない、大衆浴場の習慣が気になる入浴者は、熊の湯温泉が水の中で着用できるドレススタイルのタオルを提供していると聞いて喜ぶかもしれません。

    熊の湯ホテル
    長野県下高井郡山ノ内字平尾7148
    公式サイト

③長野県地獄谷温泉

  • クマが大好きな志賀高原の温泉のすぐ下には、地元の野生生物と深く関係しているもう 1 つの温泉があります。それが地獄谷温泉です。地獄谷(文字通り地獄の谷を意味する)のような名前で、あなたは沸騰したお湯と悪魔のような入浴者を期待するかもしれませんが、全然違います。毎年冬になると、冷たい白い雪を背景に温泉がほのかに湯気を立て、地獄谷温泉で見かける客があなたの心を癒してくれるかもしれません。それは、この温泉を利用する入浴者のほとんどが、長野の森に覆われた山腹の木々に生息する野生の「スノー モンキー」またはニホンザルだからです。猿達は暑い日はお風呂に入れませんが、肌寒くなるとすぐに温泉に飛び込み、泳ぎにきます。地獄谷野猿公苑は、1998 年の長野オリンピックでサルが国際的な象徴となって以来、人気の観光地になっています。もちろん、地獄谷温泉に入ることが許されているのは猿だけではありません!

    地獄谷野猿公苑
    長野県下高井郡山ノ内字平尾6845
    公式サイト
モンキーパークから少し離れた、長い森の小道を下ったところに、1864 年に創業した小さな旅館があります。サルは近くで温泉を楽しんでいます...そして時々、それは本当にお風呂に入ります。野生のサルはこの地域を自由に歩き回っており、人間が使用するための風呂に、お客さんと一緒に入ることで知られています!

地獄谷温泉後楽園
長野県下高井郡山ノ内字平尾6818
公式サイト(jp)

④然別湖畔温泉

日本最北端の地域である北海道は、穏やかな夏と寒くて雪が多い冬で知られており、自分だけのウィンターワンダーランドを探している旅行者にとってホット スポットとなっています。ホットな観光地の 一つとして、毎年年末に天候が十分に低くなるとできるものがあります。それは、大雪山国立公園の中心部にある然別湖の氷に覆われた湖面に建設されています。「然別湖コタン」は然別湖で毎年新たに建設される小さな村で、氷で彫刻されたバー、異世界のような「アイス チャペル」に加えて、訪問者が滞在できる一連のイグルーがあります。しかし、ショーの主役は夜の入浴施設です!分厚い湖の氷の上で、湖畔と絵のように美しい山々から遠く離れた別世界では、巨大な大釜のような浴槽に、湖のほとりにある然別湖畔温泉から汲み上げられた温泉から湯気が立ち込めています。湯けむりが立ち込める先には、真っ白な湖と暗い山々が織りなす、他では味わえない絶景を眺めることができます。

お風呂は本当に露天で、男女混浴として開放されているので(夕方の数時間は除く)、入浴者は水着やタオルを着て水に入ることができます。もちろん、天然のミネラル成分で美肌効果もあると言われているので、あまり隠したくない気持ちもありますよ!
 
  • 湖上の風呂は、水が厚い氷の層に覆われるほど寒いときにのみ営業していますが、シーズンの少し早いまたは少し遅い時間に到着した旅行者でも、まだ少し雪見風呂を楽しめます! 湖畔の然別湖畔温泉ホテル風水は、温泉水を氷の上に引いていないときでも、屋外の足湯を運営しており、旅行者は雪で冷たくなったつま先を熱いうちに温めることができます。

    然別湖畔温泉ホテル風水 
    公式サイト

⑤栃木県那須

  • 那須日光などにある栃木の温泉, は、都内からアクセスが良いことと魅力的な隠れ家的な雰囲気があるため、特に東京の人達に人気があります。那須は東京から新幹線で約1時間ほどの距離にあります。那須は森林に覆われた丘の中腹や豪華な温泉リゾートがあり、都会の喧騒から離れた静かな場所のように感じられます。特に北温泉は、テルマエ・ロマエという古代ローマの温泉愛好家が現代の日本にタイムトラベルすることを描いた日本映画をきっかけに、観光地になりつつあります。もちろん、映画ファンが那須に足を運んで温泉に浸かると、北温泉自体のファンにもなるかもしれません。
  • 北温泉の内湯は、映画「テルマエ・ロマエ」の影響で、また独特の装飾が施されていることもあり、実際には内湯の方が有名です。壁には、日本の伝統的な神話に登場するいたずら好きな天狗の顔が飾られています。

    北温泉旅館
    栃木県那須郡那須町湯本151
    公式サイト
  • 東京からそう遠くないところにある、静かな混浴を試してみたいと思っている人のために、那須にもその1つの温泉があります。海抜1,300 メートルにある大丸温泉旅館では温泉の際、緑色のタオルに身を包み、屋根に形成されたつららを眺めながらお湯に浸かることができます。大丸温泉旅館は200年以上の歴史がありますが、大丸温泉と北温泉はどちらも、1380年に記録された7つの温泉のうちの2つであり、650年近くにわたって人気がある伝統ある温泉です。

    大丸温泉旅館
    栃木県那須郡那須町湯本269
    公式サイト(jp)

この冬、あなたはどの温泉を選びますか?

日本は温泉大国です。日本各地に温泉がありますが、雪に囲まれた露天風呂はあまり一般的ではありません。次回、一年で最も寒い時期に日本を旅行するときは、雪見風呂にトライしてみてください。または、上記のスポットのどれかに直行してください!! まさに他にはないバスタイム体験となるでしょう。日本からの最新情報や最新情報については、Japankuru の新しい記事をチェックしてください。また、 TwitterInstagram、  Facebookで フォローすることを忘れないでください 。
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