乗務員目線で見る東京の「行きたくない」エリア5選|#3 六本木

東京 文化 東京 2023.05.17
乗務から離れた今でもまだ、行きたくない。ごめんね六本木。
ご乗車ありがとうございます。
 
新宿、銀座に続き
乗務員目線で見る、東京の行きたくないエリア・第3弾
今日の行き先は…六本木です。

 

個人的には、最も行きたくないエリアで堂々の1位です。
六本木周辺では、外国人のお客様もよく利用されていました。
若い年齢層だとクラブやハイブランドのお店が、ミドル層になってくると高級レストランや三ッ星以上のホテルが主な行先でした。
六本木からは、東京タワーを見ることだってできます。

そんなキラキラしていてるメージがある街だけれど、乗務員の私としては極力避けたい街だったのです。

大きな要因は2つ。

①路上駐車が多い
六本木に限った話ではないけれど、特に「港区」を走っていると路上駐車がとてもとても気になります。
しかも高級車ばかり…(絶対こすりたくない)。
そして、路上駐車してる車から道路に飛び出してくるのも本当にやめてほしい。(泣)
②単価が低い
障害物の多い道を通り、更には六本木ヒルズのタクシー専用乗り場のルールにも従い
ようやくお客様を乗せられた!

「ご乗車ありがとうございます。どちらまでお送りいたしましょうか?」
「六本木駅まで。あ、会社のタクシーチケット使える?」


…………..近っ!! (※心の声です)


いやいやどういうこと?歩いたほうが早いんじゃないか.....?  (※心の声です②)
いくらチケットがあるからと言って、わざわざタクシー? (※心の声です③)

頑張ったわりには短距離なので単価は低い。しかもまた障害物だらけの道路に逆戻り。
ああ、無情。
また、日本だと「チップ文化」は珍しいけれど
タクシーではしばしばチップをもらえたりします。
「へぇ、じゃあ港区ならリッチな人も多そうだし、チップももらえるのでは?」と思うそこのあなた

甘いです。

「若い女の子の乗務員さんだし、チップあげちゃおうかな~」
とお客様が仰っていましたが、酔った勢いでした。

時には、あおられ運転もされました。
他社のタクシーに強引にお客様を横取りされたこともあります。

苦~い思いをした乗務のあとに、先輩乗務員からもらったお菓子だけは甘かった。

癒しの甘味!


六本木には芸能人や海外のVIPなど、普段逢えないようなお客様もいらっしゃいました。
だからこそ、中には有名人に逢いたくて六本木に挑戦する乗務員もいましたね。
私はそれよりも早く六本木から立ち去りたい気持ちでいっぱいでしたが…
でもこの街、間違いなくお客様のニーズはあります。

ごめんよ六本木。君を好きになるまでは、時間がかかりそうだ。

PS: 近くの青山霊園は休憩スポットとして多くの乗務員に利用されています。
青山霊園に行くとお休み中のタクシーがたくさん見れますよ。
特に青山霊園前のDenny'sは乗務員の間で通称【青デニ】と呼ばれ、乗務員なら一度は利用したことがあるはず。
(最近、閉店したのを知りました…ありがとう、青デ二😢)
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