京大生が秘密にしたいカフェ3選

関西 文化 京都 2023.11.02
観光客が知らない京都の名店をこっそりご紹介。
観光タクシーといえば東京より京都。
東京はビジネスで利用されるお客様が多いけど、京都はやはり観光がメインなのでは?
京都市内を巡るなら、京都市営バスが鉄道よりも便利です。だけどむちゃ混みます。
ゴールデンウィークにバスに乗ろうとしたら長蛇の列でなかなか乗れませんでした。
かといってタクシーも人気なんですよね。おとなしく歩けってことでしょうか。
観光タクシーは京都市の細い碁盤の目になった道でもすいすい走ります。
平安京は中国の都市計画にならって作られ、その名残で碁盤の目になっています。
東京の下町とは事情が違います。
道路名も多いし、かなり複雑。東京の幹線道路といい勝負です。

ちなみに京都では「北」とか「南」みたいに方角ではなく
上る」とか「下る」さらには「東入ル」「西入ル」と地名に使われます。
住所がややこしいですが京都市民にとってはわかりやすいらしい...
京都のタクシー乗務員さん、尊敬します。
一時期コロナの関係で観光客が一気に減り、京都はだいぶ活気が減りました。
そのしわ寄せはインフラにもきて、タクシー会社も人を減らさずを得ない状況に。
電車やバスも赤字になりました。
ただインバウンドも復活して人出が戻ってきた今、京都は深刻な乗務員不足に陥っています。
と、ここまでは元乗務員目線の京都。
ここからは京大生直伝の穴場カフェを紹介します。
実は京都大学近くは既に有名なカフェがいくつかあって
京大生が行く前に観光客がいっぱい来ているんです。
なのでまだそこまで観光客に知られていないのがポイントです。
これを読んだ皆さんは、こっそり足を運んでくださいね。
①北白川で朝食を「ワールドコーヒー 白川本店」
学生で栄える左京区。
京都大学のキャンパス近くに珈琲の良い香りをさせたお店が1軒。
駅から遠くて、自転車かタクシーで行くのがおすすめです。
方面的には京都大学から東入ルです。
タクシー乗務員さんの利用も多かったそうで、店内はシャンデリアが輝く優雅な空間となっています。
1961年創業のこちらのお店のモーニングは、それはそれは昭和のころからずっと変わっていないであろう安定した美味しさです。
物販コーナーもあり、珈琲豆やコーヒーカップ、カフェタイムにぴったりなお菓子たちが売られていました。

ワールドコーヒー 白川本店
〒606-8266 京都府京都市左京区北白川久保田町1
https://www.world-coffee.co.jp/hpgen/HPB/entries/9.html
②レコードに酔いしれる「jazz spot YAMATOYA」
京都大学から真っ直ぐ南に、いや下ると、平安神宮にぶつかります。
そのすぐそばにあるのがjazz spot YAMATOYAです。
ドアを開けるとなんとも雰囲気のいいジャズ喫茶で、
薄暗い店内にあたたかく光る灯りたちが独特の世界観を創造しています。
いまどきめったにお目にかかれない蓄音機もあり、大興奮しました。
たぶんリクエストしたら好きな曲を流してくれるかと思います。
本物のレコードでジャズを聴きながら楽しむクレームドカシスは今でも忘れられないです。

jazz spot YAMATOYA
〒606-8392 京都府京都市左京区聖護院山王町25
https://jazz-yamatoya.com/
③東京とはまたちょっと違うレトロな喫茶店「喫茶フィガロ」
東京の下町にあるワンモアもレトロで可愛い喫茶店ですが、
京都でも昭和レトロな喫茶店をたくさん見かけます。
あくまでも個人的な感想ですが、京都と東京とでは同じレトロな喫茶店でも、ちょっとした違いがあります。
①お店の広さ。
京都の方が気持ち東京よりも奥行きがあり、東京下町の方が狭く感じます。
②マスターの雰囲気。
京都は「はんなり」東京下町は「せっかちor不愛想(だけど本当は優しい)
といったところでしょうか。
同じ日本でも地域によって人柄が違うのは面白いですよね。
③言語化が難しいのですが、テイストでしょうか。
もともと日本の中心地、都であった京都は洗練されていて、品があります。
誰が見てもお洒落です。
外観や内観の装飾や、メニューの見た目から気品さえ感じるのです。
対して東京下町の喫茶店はというと、なんだか昭和くさいというか、下町くさいんです。
もちろんいい意味ですよ!
これぞTHE昭和というか、誰が見ても「ここは日本だな」とわかるくらい明瞭です。

江戸幕府が開かれるまではただの何もない村だった東京と比べて、
貴族や天皇がもともと住んでいた京都の文化は、
華やかで品のある文化を持つ傾向だったと考えられます。
これがテイストの違いを生んだのかもしれません。

逆にあまり変わらないのは価格でしょうか。
東京の方が物価が高いイメージですけれど、大した違いはありません。
圧倒的に違うのは家賃です。
さて前置きは長くなりましたが喫茶フィガロはまさに京都の気品を兼ね備えた喫茶店です。
京都大学を上る青い鹿さんが目印です。
店内は奥行きがあって、広いテーブルで本を読むことができます。
マスターも物腰が柔らかく、はんなりしています。
さらに喫茶フィガロは映画上映会や演劇公演などの貸しスペースにもなるそうです。
文化人達がこぞって喫茶フィガロに集まるんでしょうか。
おすすめはクリスプサンドウィッチヌテラバナナサンドウィッチです。
他にもフレンチトーストやバターチキンカレーも人気だそうです。
クリスプサンドウィッチとは、アイルランドの定番らしく、砕けたポテトチップスがサンドされた料理です。
これとスライスレモンが浮かぶトマトジュースとの相性が良いんです。
ヌテラバナナサンドウィッチは甘すぎず上品で、ぺろりと平らげてしまいます。
もっと食べたい...

喫茶フィガロ
〒606-8237 京都府京都市左京区田中上大久保町13-2 ネオコーポ洛北1F
https://figaro.main.jp/
既に人気だけどおすすめ3選
他にも京大生がお気に入り(だけど既にSNSで人気)のお店もご紹介します。
①茂庵
あなたは吉田寮をご存じですか?
京都大学吉田キャンパス内に現存する日本最古の学生寮です。
寮費は光熱費込みで驚きの月2500円
ただ老朽化が酷くて、トイレが臭い(泣)
自治寮なので現役京大生が運営し、吉田寮祭なるものも開催されます。
そんな吉田寮の「吉田」は地名からとられています。
そして吉田には吉田山が存在し、そのほぼ山頂にあるのが「茂庵」です。
外観は茶室。中に入ると木の温もりを感じられる空間となっています。
ちなみに京大の近くには「田中」がつく地名もあります。
「吉田」とか「田中」とか親近感がわく地名ですね。
茂庵は2022年夏に一度閉店しましたが、翌年2023年に復活しました。
以前のような食事メニューはなくなり、現在はスイーツの提供のみです。
こちらは閉店する直前に食べたフルーツサンド。
ピタパンサンドも美味しかったんですけど、もう幻のメニューとなってしまいました....

茂庵
〒606-8311 京都府京都市左京区吉田神楽岡町8
https://www.mo-an.com/
②梅体験専門店 蝶矢
CHOYAのロゴが入った梅酒は梅酒を飲まない人でも見たことがあるはず。
そんなチョーヤによる梅体験専門店が京都の中心街にあります。
ここでは自分だけの梅酒や梅シロップを作ることができます。
梅酒作りは予約が必要ですが、ノンアルコールの梅ドリンクをテイクアウトしたり、梅酒キットを購入することもできます。
ちょっぴりお洒落なプレゼントをしたいときにおすすめです。

梅体験専門店 蝶矢
〒604-8117京都府京都市中京区六角通堺町東入堀之上町108
CASA ALA MODE ROKKAKU 1F
https://choyaume.jp/pages/kyoto
③ぱんのちはれ pan nochi hare
京都は宇治抹茶の影響もあって京都と言えば「抹茶」のイメージが強いかもしれません。
ですが実は日本の都道府県別の珈琲消費量ランキングでは京都が堂々の1位です。
京都人、朝早いんですよ。
粉もん文化の関西圏というのもあってか、
珈琲だけでなくパンの購入金額も日本一です。
米よりもパンの方が好きな私に、これまたパン好きの京大生に教えてもらったのがこちら。
「ぱんのちはれ」は叡山電鉄というたった1、2両編成の電車が走る一乗寺駅からすぐ近くのパン屋さんです。
カレーパンは日本発祥のパンです。
ここのカレーパンの中にはまるまる1個、半熟卵様がいらっしゃいます。
そのためか重量感があり、カレーパン1個だけで満足感があります。
他にも京都の有名なモーニングとかパンってきっと「イノダコーヒー」とか「進々堂」に「志津屋」でしょうけど、ここはパンのバリエーションが豊かで楽しいですよ。
ぱんのちはれのパンたちは日本人好みの柔らかいパンがほとんど。
個人的にはハード系が好みですが、そんな私の記憶にしっかりと残っているということは、私自身、結構気に入っているみたいです。
鴨川でのんびりしながら噛り付きました。美味しかったなあ。

ぱんのちはれ pan nochi hare
〒606-8186 京都府京都市左京区一乗寺南大丸町48−6
https://www.instagram.com/pan_nochi/
京大生が口をそろえて言うこと
京大生の中でも特に、東京近辺出身の京大生がよく言うのは
東京に戻りたくない。」
です。不思議なことにみんな東京ヘイトになります。
確かに京都って、文化遺産だけでなく自然の豊かさや洗練された雰囲気が魅力です。
でも京都に心奪われて東京ヘイトになるこの現象、実は外国人の方々の中でも見かけます。
関西人はあたたかい。東京は冷たいよね。」と。
皆さんもこういった感覚はございますか?
私は...どちらもおすすめです。
ただ京都は文化遺産だけでなく、カフェのクオリティが素晴らしいので、次回京都に行かれる際には伝統的な日本を楽しむだけでなく、カフェにも足を運んでみてください!
P.S. 京大では革命家を探しています。
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