日本の天然記念物、居酒屋

東京 文化 東京 2023.09.27
コロナ渦でもしぶとく生き残った名店が、今ここに。
まだ記憶に新しい緊急事態宣言。
飲食店や商業施設は時短営業を強いられ、
臨時休業するお店が後を絶ちませんでした。
当然人手も減り、経営難に陥った飲食店は閉業に追い込まれていきました。
 
まるで進んでいた文明が退化し、
高度経済成長期前の静かな夜に逆戻りしたような感覚でした。
 
特に夜が書き入れ時の居酒屋にとってはまさに冬の時代。
お客さんがお酒を楽しんでいた時代が終わり、
宅飲みやオンライン飲み会が主流になったため
例え人気店だろうとその荒波にもまれました。
 
そんな魔の時代を乗り越えて生き残った居酒屋は希少価値があります。
日本ならではの居酒屋は時代と共に愛され、
日本人だけでなく、外国人からも
コスパが良い
アットホームな雰囲気が好き
などと人気の居酒屋。
そう、居酒屋文化はもはや海外からも賞賛され始めているのです。
そのなかでも今回は、私の近所にある海鮮居酒屋を紹介します。
大衆割烹 三州屋 飯田橋店
栃木に移住してテレワークしながら地元の農作業やカフェ、宿を手伝う伯父。
たまたま東京に用があって来た伯父と、一緒に夜ご飯を食べることになりました。
その伯父が、東京勤務時代によく行ったというお店が三州屋です。
 
銀座に本店がある三州屋は
魚料理に定評がある、飾らない雰囲気のお店。
銀座で魚料理なんて絶対高いじゃん...。
と思うかもしれませんが、かなり良心的な価格です。
飯田橋店は暖簾分けですが、その美味しさも雰囲気も本店と変わりません。
ちなみに飯田橋はタクシーが1日中出番があるエリア。
朝は出勤
夜は神楽坂で食事
というように、ニーズがあるのはもちろん、
外堀通りや早稲田通り、大久保通り、目白通りなど
4本の幹線道路が集中しています。
 
私自身、飯田橋にある大学に通っていたので
タクシー会社に入社する前から飯田橋で
タクシーの活躍ぶりを目の当たりにしていました。
学生時代は自分が乗務員になるなんて夢にも思っていませんでしたけどね。
これだけは食べてほしい
さてさて三州屋に行ったらまずこれだけは食べてほしいものをご紹介します。
それは....
刺身盛り合わせ
 
新鮮で本当に美味しいんですよね。
漁港までわざわざ行って刺身を食べているんじゃないかって思うほど
身の厚みといい、くちどけといい、素晴らしいです。
最近お寿司が世界で人気となり、
生魚の抵抗がなくなってきたのであれば、
日本人でなくとも、皆が素直に美味しいと感じるでしょう。
あとは鰤の照り焼きも名物だそうです。
ここの鰤の照り焼きが食べたくて、伯父はこのお店を選定したそうです。
個人的に大ヒットしたのは焼きナスです。
秋ナスの季節なので、身がとろけてしまうほど柔らかく
ぺろりと平らげてしまいました!
実はあまりお酒を飲まない私にとっては、
居酒屋よりもレストランに行って食事を楽しみたいのですが、
ここなら美味しい食事を目的に行くのも良いと思います。
気軽に飲んで食事はつまむだけというお客さんがほとんどかもしれませんが
私はお刺身を食べるためだけに、ここに行く価値があると思います。
御茶ノ水で宝探し
伯父が、東京までわざわざ戻ってきたからには
レコードショップに行きたいとのことで
三州屋で食事を済ませた後、
一緒に御茶ノ水まで行き、宝探しに行ってきました。
 
レコードショップはジャズがほとんど占めていて、私が知っているものと言ったら
ルイ・アームストロングぐらいでした。
 
がしかし!
なんてことでしょう。
私にとっての永遠のロックスター、ブライアンアダムスのレコードを見つけちゃいました!!
ここだけの話、私は70~80年代の洋楽が大好きです。
特にロックが大好物。
 
とはいえ肝心のレコードプレーヤーを持っていないので
残念ながらレコードを持っていても、その音を聴くことができません。
せいぜい壁に飾るくらいです。
せっかくの良い出逢いなのにと、残念そうにしている私に伯父は
「壁に飾りな。」
と言ってプレゼントしてくれました\(^o^)/(歓喜!!)
ちなみに御茶ノ水にはレコードショップだけでなく、
楽器屋さんも豊富です。
同じ神田エリアでも、神田駅の居酒屋街とは違って
落ち着きがあって、文化人や学生が行き交うエリア。
個人的に大好きです。
 
是非皆さんも東京に来たからには
居酒屋などディープな世界を体験してみましょう!
  • P.S.
    最近久々に神田駅に行きましたが
    見事にタクシーが列をなしていました。
    これが神田の魔力。
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