乗務員目線で見る東京の「行きたくない」エリア5選|#4 千代田区

東京 文化 東京 2023.05.23
本当は怖い、日本の中心地。
  • ご乗車ありがとうございます。

    乗務員目線で見る東京の行きたくないエリア第4弾は、千代田区です。

    千代田区といえば皆さんはどこをイメージしますか?
    皇居、大手町、東京駅、日比谷、日本武道館、千鳥ヶ淵、神保町、神田など....
    私個人としては、大好きなエリアです。
「3高エリア」のひとつ
  • ここで豆知識。

    千代田区・中央区・港区を乗務員の間では【3高エリア】といいます。
    営業収入を稼ぐにはこの3つのエリアを抑えることと先輩に教わります。
    しかし…お気づきでしょうか?

    前々回の銀座は中央区。
    前回の六本木は港区。
    そして今回の千代田区。

    そう、3高エリアは行きたくないエリアでもあるんです....
    このエリアにはメインユーザーが多く
    タクシーを使い慣れたお客様による乗務員への評価は厳しめです。
千代田区の「恐怖(?)」
  • そんな千代田区の怖~いポイントというと…

    1.朝はピリつく?
    大手企業の本社が集中する千代田区。
    出勤時間である朝は、急いでいるお客様も多いので、いつもよりピリピリしやすいです。

    「もっと速度上がらない?」
    法定速度ギリギリで走行しても急かされることがあります。
    そのピリピリした雰囲気が怖いと感じる乗務員は少なくありません。
    中には、朝は回送にして体を休め、モーニングを楽しむという先輩もいらっしゃいました。


    2.車線が多い!!
    更に千代田区は車線が4、5本のエリアも見かけます。
    車線が多いとどんなリスクがあるのか?
    まず、よくあるのは…

    うまく車線変更できず事故を起こす
    車線を間違えて目的地と反対方向に進んでしまい、引き返すのに時間がかかり、挙句にはメーターも上がってお客様に迷惑をかけるなんてことも。


    3.本当にあった怖い話
    深夜2時過ぎの大手町。
    「さすがに誰もいないだろう。(心の声)と回送にしようとしたら
    ビルから突如こちらに向けて手を挙げる。あのシルエットは「幽霊」?

    ………人だ!!

    「お客様、この時間まで働いていらしたんですか?」
    「うん。残業だけど…明日も朝から仕事。まあ、いつもこんな感じ。」
    日本の働き方改革はまだ先か....。


    4.降車後に危うく事故?
    竹橋までと告げられ、深夜の北の丸公園に入ったときのことです。

    あたりは真っ暗で視界が悪かったときです。
    お客様を降ろして空車になったとき、引き返そうとしたら
    うっかり柵に突っ込みそうになりました。
    あのときは本当に心臓が止まるかと思いました....。
今だから話せること
  • タクシー会社に勤めているときは
    常に接客のプレッシャーと、事故への恐怖がつきまとっていました。
    お金を稼ぐことの大変さも身にしみてわかりました。

    だから、今こうして面白おかしく記事を書いている自分が不思議です。(笑)

  • さて、次回は【乗務員目線で見る東京の行きたくないエリア5選】のラストです。

    都内在住もしくは、都内に勤務しているそこのあなた!
    秘かに心の中で自分がいるエリアかと期待(?)しているのでは...?

    5選に選ばれなくても
    乗務員にとって都内はどこも「戦場」ですが
    シリーズの最後を飾るのは、果たしてどこでしょうか。
    乞うご期待!

    P.S. 実はオタクの聖地、秋葉原も千代田区!
    世界中から”Cool Japan”を求めに秋葉原へ集結しています!
    最近はガンプラも人気だそうですね。
Comment
POST
Related Article
  • PARTNERS